花と選択
私たちは過去や記憶や環境の積み重なりの中に静かに投げ込まれている
それでも何を選びどこに目を向けるかはいつもいまの自分に委ねられている
気づけばわかりやすい価値ばかりが選ばれる世界の中で自分の感覚に触れる機会は少なくなっている
何が美しいか何に心が動くのか
その感覚は本来もっと自由で曖昧なもののはずだ
山で育った花は整えられていないぶん強く静かにそこに在る
それを前にしたとき何を手に取り何を残すのか
花をいけるという行為は形をつくることではなく自分の感覚で世界を選びなおすことだと思っている
だから心がひらくものに触れていたい