ちいさなお守り

日本では昔から、見えないものに祈りをささげてきた。

大きな木、道ばたの石、山、稲。

神社やお寺を思い浮かべるとわかりやすいように、そこには実態があるのか、ないのかわからなくても、ひとつひとつのものに神が宿ると信じてきた。

見えないものを信じる心が、見えないものを育てていく。
日本には、そんな静かな習わしがある。

祈りの形そのものに力があるのではなく、それを託した瞬間に初めて息づきはじめる。

そのことに気づくと、どんなものも愛おしく、自然と大切にしたいと思える。

ちいさなお守り。

ひとつひとつ、自分が納得するものを揃えていき、違うものはそっと手放していく。

そうやって整え、そうやって長く愛せるものを持てることは、どんなに幸せなことだろう。

自分の空間に、静かな拠りどころを見つける。

本草花茶について少し。

SHIYAの本草花茶は、

神社や寺で祈りや願いを込めた御守やお札を納める小さな封「授与品袋」をイメージしてお包みしています。

草と、花と、香の力を借りて、今日を生きる からだと こころに静かによりそう処方です。

手のひらに届くこの小さな包みは、誰かが祈ったあとの空気のように、そっと、静けさのかたちをしています。

袋を開けるそのひととき。

ほんの少しだけ、心の速度がゆるみ、見えないものに手を合わせたくなるなら、それはもう、ひとつの祈りになっているのでしょう。

どうぞ、この一杯とともに、あなたの中の静かな拠りどころを見つける時間を。

そんな想いを込めて、お茶をお届けしたいと思います。