祈りと再生

私たちの暮らしの中には、

小さな祈りのような瞬間が、いくつも潜んでいます。

たとえば、お茶を淹れるとき。

自然に身をゆだね、深く息を吐くとき。

花をいけるとき。

それは自分自身と静かに向き合いながら、

「今日も穏やかに過ごせますように」と、

見えないものに手を合わせるような行為なのかもしれません。

人は不確定性に満ちた存在。

だからきっと、自分が不確かであるからこそ、

不確かな自然世界がいちばん暮らしやすい、と。

いつの間にかズレてしまった自然との距離を、

自覚的に意識することで、生き方を取り戻し、然るべき形に揺れ戻すことが必要なのかもしれない。

自分はどんな生き方をしたいのか。

脳で考えるのではなく。

身体で感じて謙虚に生きる。

そのための方法として、日本の文化、侘び寂びを知ることは、とても大切なのかもしれない。

再生の入り口

東洋医学では、身体は自然界の一部という考えがあります。

私たちの内側にも季節があり、巡りがあり、風や水のようなリズムがある。

だからこそ、肌の不調や心の揺らぎも、自然のバランスと繋がっていると捉えるのです。

SHIYAではそうした東洋の知恵をもとに、植物の力と、静かなる所作を通して、日々祈りのある暮らしを届けることを目指しています。

それは、ただ整えるだけでなく、自分を自然に戻していく行為なのです。

祈りと再生。

私たちが届けたいのは、見た目の美しさや豊かさではなく、気配と余白のある、深い健やかさです。