しかし近代になり、花は「管理されるもの」「消費されるもの」へと変化し、品種改良された花々が並ぶなかで、私たちはいつしか、道端に咲く名もなき草花に目を向けることが少なくなっていきました。
だからこそSHIYAは、「本草花(ほんぞうか)」という言葉を掲げました。
それは、本草学の考えをもとに、日本の風土に根ざした草花を暮らしの中で活かし、もう一度、自然とともに生きる感覚を取り戻したいという願いから生まれた言葉です。
本草花とは、ただの観賞用の花ではなく、私たちの生活のすぐそばにあって、身体と心にそっと寄り添い、祈りや整えの道具となるような、そんな自然の中から生まれた花のこと。
SHIYAは、本草学と花の文化を重ね合わせ、日々の中に小さな祓いと自分を大切にする時間を、静かに、そして確かに。
届けていきたいと思っています。
一杯のお茶に季節を映し、一枝の花に心を澄ます。
どうぞSHIYAの空間で、自分に還る静かなひとときを、お過ごしください。