静けさのなかに、ほのかに漂う枇杷の花は、

ふわりと胸の奥に届き、

気の流れをそっとゆるめてくれます。

和紅茶のやさしい渋みに、

蜜香を含むカツラの葉、

そしてよもぎの花を添えて。

すこしずつ、内側をひらいていく一杯です。

本草の知においては、

枇杷の花は気を整え、呼吸と消化を助ける芳香性薬草、

カツラは巡りを促す樹葉、

よもぎは内なる熱とよどみを解く草として伝えられています。

ミルクと糖を合わせて、香り立つチャイに。

ひとの輪郭をととのえる香茶として、お楽しみいただけます。

内容量

22g

原材料

和紅茶（奈良） 桂の落ち葉  枇杷の花 よもぎの花

お召し上がり方

本品約5〜7gを水150mlとお好みの量の黒糖やきび糖ともに火にかけ、沸騰したら弱火で3〜5分煮出します。牛乳または植物ミルク120〜150mlを注ぎ、さらに温めてできあがり。

冷たく飲む場合は少し濃いめで煮出し、冷まして氷を加えると、夏の午後にぴったりの香る一杯に。

枇杷

枇杷は古来、葉を湯に浸して肌をととのえる「枇杷葉湯」として親しまれ、

養生の象徴とされてきました。花もまた、葉や実と同様に、

清肺・潤喉・和胃の働きをもち、香りとあたたかさで気の巡りを

ゆるやかに整えると本草書に記されています。

香りを養生とする日本の知恵が息づく、静かな癒しの薬香です。